1. 真空拡散溶接の特徴
(1)接合強度が高い。特に、融着溶接による亀裂が発生しやすい材料の溶接に適しています。母材の特性は変わらないため、接合部の化学組成や微細構造は母材と同じかそれに近い状態になり、接合強度が高くなります。
(2)溶接可能な材料には多くの種類があります。拡散溶接は、さまざまな類似の金属や合金を溶接でき、多くの異なる材料を溶接することもできます。遷移合金層を用いた真空拡散溶接を用いると、物理的・化学的特性が大きく異なり、高温で脆性化合物を形成しやすい異種材料や均質材料を溶接することも可能です。
(3)大面積の接着が必要な部品、ラミネート部品、中空部品、多孔質部品、複雑な内部通路を持つ部品、閉じた内部継手、その他溶接方法によるアクセス性が悪い部品の製造に使用できます。
(4)拡散溶接は一体型加熱であり、部品の変形が小さく、寸法精度が高い
2. 真空拡散溶接の主な用途
拡散溶接は、主に、品質要件を満たすのが難しい小型で精密で複雑な溶接の溶接、溶接、ろう付けに使用されます。近年、拡散溶接は、原子力や航空宇宙ミサイルなどの技術分野におけるさまざまな特殊材料の溶接問題を解決しています。たとえば、高度な航空機の翼、ハッチ、胴体隔壁、エンジンローターブレード、ガイドベーン、タービンディスク、ノズルフェアリング、ファンブレードなどの重要な部品の接続に使用します。ロケットエンジンの推力室とテールノズル。航空宇宙航空機ラミネートインジェクター、航空宇宙航空機ハニカムパネル、その他の主要コンポーネント。拡散溶接は、超硬(または超硬)ブレードを重い工具にはめ込むなど、機械製造業でも広く使用されています。
3. 真空拡散溶接装置の主な構成
·作業エリアサイズ:600mm(長さ)×600mm(幅)×500mm(高さ)
·最高温度:1100°C
·温度均一性:±3°C
·温度制御精度 ≤±1°C
·作動真空≤4×10-3Pa
·マスターシリンダー圧力500KN、圧力ヘッドストローク400mm